ココロおき楽の脇です。
カウンセリングスペースココロおき楽は法人化し、新たな道を歩むことにしました。
令和3年末から動き出し、令和4年5月に法人化しました。
やっと那覇市への手続きも終わりが近づき、指定申請も受けられそうです。
本当に時間以上に長く険しい道のりでした。
ココロおき楽とカウンセリング
私は普段は臨床心理士・公認心理師として、カウンセリングルーム(http://cocoro-okinawa.com/)を経営しながら教育委員会や法人の依頼を受けてお仕事をしております。
私自身、カウンセリングはとても好きです。
その方の人生を垣間見て、人生の中でチャレンジや変化の岐路に一緒に立ち会えるのはとても貴重な体験を共有させてもっている気がします。
私が関わる中で多いのが、何かしらのメンタルヘルスの課題を抱えた方や発達障害の方などが多いです。
その中でも、私は『カウンセリングだけで良くなった』『カウンセリングのおかげで上手く行った』ということは殆どありえないと考えています。
あくまで、カウンセリングは”きっかけ”を与える【作戦会議の場所】であると考えているからです。
カウンセリングで提案したことをそのままやってくださり、うまく行ったとしても、それを実行するまでには様々な不安や課題と直面し、対人場面などの状況で臨機応変に対応した”結果”であり、それは【作戦会議の場所】を上手く利用した”あなた”のスキルや能力の高さや勇気、覚悟などがいくつも合わさった結果と考えています。
それ故にいろいろな人に同じ提案しても、上手くいくケースと上手くいかないケースがいくつもあります。
そこには”サポートしてくれる人の有無”、”サポートを利用するための社会的スキル”、”その状況に対する捉え方の癖や修正パターン”なども関連してきます。
そこで、やはりカンセリングの効果を上げたり、もっと幅広くカウンセリングを利用してもらいたい!と思い、新しくリワーク事業を始めることにしました。
リワークとは??
リワークとは、return to workの略語です。一般的には、『休職している労働者に対し、職場復帰に向けたリハビリテーション(リワーク)を実施する機関で行われているプログラム』のことで、復職支援プログラムや職場復帰支援プログラムともいいます。
医療機関などが提供しているところもありますが、私たちはいわゆる『民間リワーク』の事業所を開設します。
『民間リワーク』の場合は、現在在職している方であっても、そうでなくても利用が可能です。必要なことは、現在、医療機関に通っているということです。
利用料金は、所得に応じて料金がかかりますが、無料になる方も多いと思います。
どうしてリワーク??
カウンセリングは1〜2週間に1度の頻度で行うことが多いです。通院されている病院の受診もおそらくそれくらいの頻度かと思います。
例えば、休職中あるいは療養中に、”日中は病院やカウンセリングに行くだけ!”あとは、”家にいる!”というと、それは症状の改善を少し遠回りしていたり、道に迷ったりしている可能性があります。
もし『また仕事できるように』『また自分らしく生活できるように』という目標や希望を少しでもを持たれているなら、【安全な環境で他者との相互作用を少しずつ持つ】ことが重要と考えています。
最初はその場にいるだけだったり、やりたいことだけやってみたり、短い時間だけでも滞在するコミュニティがあると、徐々にその環境に慣れていき、他者との相互作用(会話やちょっとしたやり取り 等)が生まれます。
そこで、カウンセリングや医療機関での薬物療法の効果を確かめるためにも、”社会”に限りなく近く、守られた安全な環境である『リワーク』という環境で調子を支援員と一緒に確かめることがより回復の手助けになると考えています。
具体的にどんなことする?
私たちの法人の専門性を存分に発揮するため、心理学的なアセスメント(見立て)を大切にしています。
そのため、利用者の方には心理検査を行わせて頂き、ご本人の得意なことや苦手なことを客観的な指標を使って一緒に振り返ります。
あなたが長所を存分に活かし、短所を自分でも認められて受け入れられるような、そんな支援を目指していきます。
プログラムの中には、パソコンのスキルを身につけることや資格を取ることなどについても提案していきます。
(ちなみにスタッフの中には、デザイナーもいるのでIllustratorなども教えてもらえるかも・・・)
そうはいっても、ずっと訓練や仕事に向けて突っ走ることはありません。一緒に運動をしたり、事業所内で楽しむような活動もたくさん取り入れていきます。(既に、事業所には一番早く卓球台が置いてあります^^;)
仕事を長く続けるためには、休日や就業後の余暇活動の充実も大切です。私たちはそこにもフォーカスして、余暇活動もしっかり持ってもらうように”楽しむ”ことの練習も『リワーク』の一つと考えています。
ココロおき楽のリワークの独自性
私たちの事業の他事業所と異なる点は、
◯特定の疾患や抱えている問題に関わらず、リワークを提案するという点です。
つまり、『パニック障害(パニック症)』や『強迫性障害(強迫症)』、『うつ病』、『統合失調症』、『社交不安障害(社交不安症)』、『発達障害』など、それぞれの疾患に応じた認知行動療法のコースを設けて、同じ悩みを抱えた方やあなた特有の困り感について、オーダーメイドして問題解決を提案していきます。
また、任意で主治医への受診前には面談を行い、主治医への相談内容や経過報告などを一緒にまとめます。
休職中の方は、職場からの連絡や対応については、私たちの事業所が代行して職場と利用者さんの関係性を守り、安心して治療に専念できるようにお手伝いすることもできます。
◯管理者兼代表が身体や精神分野について経験豊富な看護師のため、万が一のことを想定しても心身ともに安心して通うことができる。
代表の一人である玉城は普段は面白おかしいおじさんですが、看護師としての経験と能力は素晴らしいものがあります。その点で、医療機関との連携や心身ともに相談できる体制が当事業所には整っています。
ココロおき楽のリワークを利用することによって、「利用する前よりも健康になった」「自分がなんだか強くなった」「またしんどくならないためにどうしたらいいかわかった」と感じてもらえるような支援を行っていきます。
以上、今回は私たちのリワークを簡単に知ってもらうために記事を書かせていただきました。
また今後もより詳しい内容を投稿していきたいと思います。
ありがとうございました。